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中村酒造場の酒造工程
中村酒造場は、とにかく昔ながらの手造りにこだわった焼酎蔵です。もちろん麹造りも全て手造りで行なわれます。
一般的な焼酎蔵では、通常麹造りは三角棚と呼ばれる機械を使って行われるのですが、ここは機械が一切なく、杜氏を筆頭に3人の蔵人が汗水流して麹造りを行っているのです。
先ずは、白麹菌を種付けした麹を昔ながらの石造りの麹室に入れます。麹室の中は高温に保たれているため、汗を拭きながらの作業となります。麹室の中では最初に麹を1箇所に固め、上から布を被せて温度を上げることによって麹菌の繁殖を促進させていきます。
そうして一昼夜を過ぎると、麹は今度はより小さい麹蓋(こうじぶた)に移され、そこでさらに一昼夜を過ごすことになります。そして、翌々日の朝6時に出麹され、1次仕込みに移されていきます。
1次仕込み(米麹造り)は昔ながらのカメで仕込まれます。それからさかんに発酵を繰り返し、7日目には米麹が出来上がります。この時に、表面がひび割れているものが良い出来であるということです。
こうして出来た米麹に芋と水を加え、2次仕込み(もろみ造り)が行なわれます。芋は前日に剥いて洗い、蒸してから粉砕したものが加えられます。
もろみはさかん発酵を繰り返し、16度前後から最高38度まで温度が上昇します。そのアルコール分は16度前後であり、これが蒸留されることによって40度程度の原酒となるわけです。
蒸留は常圧蒸留機によって行なわれ、昔ながらの石造りの冷却槽によって優しく冷却されるため、より柔らかい原酒が出来上がります。
本格芋焼酎「なかむら」の特徴